同じ「腰痛」であっても、その原因は多様であり、とすると、その原因ごとに治療方法が
異なるというのも当然のことです。腰痛を発症すると、一般には「温める」という対処が必要であると
考えられますが、中には「冷やす」という対処が必要な場合もあります。
今回は、症状によって温めたほうがいい場合と、冷やしたほうがいい場合とで分けて、
腰痛の対処方法をご紹介したいと思います。
温めたほうが良い場合
まずは、温めたことで得られる効果について説明します。
温湿布などで温めた場合、血流量増加、筋肉が柔らかくなる(こりがほぐれやすくなる)
神経が活性化する、代謝の上昇などの効果が見込めます。
これらの効果を考慮すると温めたほうがいい症状としては、日本人には非常に多い
「慢性腰痛」が挙げられます。
慢性的な腰痛、腰のこりは、血流の悪さが原因している可能性が高くなります。
したがって、上記のように「血流量増加(血行促進)」の効果が見込める「温める」という対処が
有効であると考えられます。
冷やしたほうがいい場合
逆に、冷やすことで得られる効果は、血流量低下(抗炎症作用)、神経の鈍化(鎮痛作用)などが
考えられます。
ですから、普段しない重労働をした、あるいは急に激しい運動をした結果の腰痛の場合、
筋肉疲労(筋肉の炎症)を解消するためにも「冷やす」ことが有効であると考えられます。
もちろん、腰を強打したとか、ぎっくり腰などによる腰痛の場合も、温めずに冷やすことが
重要になります。
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