脊椎分離症・脊椎すべり症とは？
脊椎にある椎間関節の骨の分離が原因となって起こる脊椎分離症。比較的、若い年齢に起こりやすい疾患であると言えます。
その理由は、まだ骨の強度が弱い未成熟な少年がスポーツなどを継続的に行っていると脊椎の骨が大きな衝撃を受け続けることになり、最終的には疲労骨折のような形になってしまいます。
これを脊椎分離症と言います。
一方、脊椎すべり症も脊椎分離症と非常によく似た病気です。
分離に伴って椎骨が前後にずれる場合と、分離をせずに前後にずれているという場合があります。
すべり症は椎間板の変性と大きく影響しています。
前述のように少年期に発症することも多いのですが、椎間板の老化が原因で壮年になってから脊椎分離症やすべり症を引き起こす可能性もありますので、注意が必要です。
また、先天性という場合もありますからスポーツをやっていない人でも注意が必要な疾患です。
脊椎分離症・すべり症の自覚症状
何もしていないと自覚症状が分からない脊椎分離症。
しかし、長時間立ち続けていたり、腰を動かしたりした時に痛みを感じる事があります。分離症の程度によっては全く自覚症状がないという人もいます。
すべり症の場合は腰痛に加え、下肢のしびれや痛みといった症状も現れます。
身体を後ろに反らすと痛みが出やすいので日常生活にも支障をきたすことがありますし、同時に安静やコルセットの装着などが必要と診断されますから安静にせざるを得なくなります。
脊椎分離症・すべり症の治療方法
脊椎分離症やすべり症では保存療法が最も選択される可能性が多い治療法です。
しかし、あまりにも長期間骨がくっつかないという場合、外科手術も必要になります。
先程も述べたように脊椎分離症の場合は自覚症状がない場合が多く、レントゲンなどを撮影した時にたまたま脊椎の変形が見受けられる可能性もあります。
しかし、分離症が発覚したからと言って軽度のものであれば特別に心配することはありません。
基本的には注意しながら生活していれば良いのです。
ある程度症状が進行してきたという場合はコルセットなどを装着しましょう。
脊椎分離症を放置して、状態が悪化するとすべり症になってしまい、生活に支障が出ることにもなりかねません。自覚症状を感じたら治療に取り組むようにしましょう。
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