脊柱管狭窄症は高齢者に多い疾患
年齢とともに腰痛が酷くなってくると、脊柱管狭窄症という症状が現れます。
これは変形性脊椎症が進行し、腰痛だけでなく下半身に痺れを伴うような状況の疾患を指します。
腰椎の中には神経が通っています。この神経の通路である脊柱は年齢とともに次第に狭くなっていきます。
そうなると、神経が圧迫されてしまうために症状が現れるというメカニズムです。要するに脊柱が変形して起こる症状なのです。
しかし、生まれつき脊柱管が狭い人もいらっしゃいますし、椎間関節の形状が特殊という方もいらっしゃいます。また、変性すべり症が起因して脊柱管狭窄症になってしまう方もいらっしゃいます。
時々、病院嫌いという方がいらっしゃいます。「病院のお世話になるほどじゃない」という言い分があるようです。しかし、脊柱管狭窄症は先天的なものでない限り、加齢が原因の症状です。
程度の差はあれど、同じ世代の方は大体同じように骨が変性しています。
したがって、誰にでも訪れうる疾患であり、整形外科を受診するのは恥ずかしいことではありません。
脊柱管狭窄症は完治できないの？
脊柱管狭窄症は経過観察をしながら見守ることが適切な治療方法として確立されています。
これは同時に、日常生活においては痛みを感じることはあっても、どうしようもできないという部分があります。
変形性脊椎症（椎間板ヘルニア）などでも同じですが、結局は脊椎や骨の変形は明らかに日常生活に支障が出るものでない限り、出来るだけ安静にして見守ることしかないのです。
痛み止めなどで対処することはできますが、完治するには外科手術を行うしかありません。
脊柱管狭窄症が進行してくると、下半身のしびれなども含めて、日常生活に支障をきたすレベルの自覚症状が現れます。
こうなった時には手術が必要ですから、手術に踏み切りましょう。その後は驚くくらいに症状が現れなくなります。
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