変形性脊椎症とは？
年齢とともに腰痛がひどくなる場合、変形性脊椎症が疑われます。
これはどういうものかと言うと、椎間板が加齢によって変形、本来、正常だったはずの椎間関節から摩耗してトゲになってしまったり、椎間板の弾力性が低下したりという原因で、衝撃を吸収する力が弱くなってしまうことにあります。
スムーズに衝撃を吸収できなくなったために腰痛が起こる、これが変形性脊椎症なのです。
変形性脊椎症はその原因が加齢による変形であるため、ある意味では不可避な腰痛の種類であると言えます。
椎間板ヘルニアとも呼ばれる症状ですが、やはり長時間の立ち仕事、デスクワーク、重いものを持つ重労働など、過度に腰に負担を掛ける仕事をしている人がなりやすい疾患であると言えます。
腰痛やでん部の痛みが出たら変形性脊椎症に注意
変形性脊椎症の自覚症状は腰痛です。
起床時が最もひどく、時間の経過とともに自覚症状は軽減されます。
また、でん部の痛みにも注意が必要です。特に普通の腰痛よりも高い頻度ででん部の痛みを感じるので、変形性脊椎症になっている方は注意が必要です。
直ぐに治療が必要という病気ではありません。椎間板の変形は加齢が原因であるため、ある程度仕方ない部分だからです。
日常生活では痛み止めや局所麻酔といった方法で、痛みと上手につき合いながら出来るだけ重労働をしないように気をつけるという程度で十分です。
変形性脊椎症には痩せることが一番
変形性脊椎症を予防するためにもっとも大切なことは痩せること。
現在は軽度の自覚症状しかないという方でも、例えばメタボリック・シンドロームと診察されている場合は特に注意が必要です。
やはり、体重が重ければ重いほど腰に負担がかかります。
重労働などでも腰痛は進行していきますが、自然と生活しているだけでも体重は負担がかかっています。
背骨や骨盤の立場で言ってみれば、常に何十キロの荷物を持って重労働をしているようなもの。
したがって、変形性脊椎症は中年以降の男女と言われていますが、比較的早い年齢から現れます。
変形性脊椎症の予防・病状の進行を食い止めるためには重労働を控え、減量をするように心がけましょう。
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